本ばい 25

13階段
高野 和明 / 講談社
スコア選択: ★★★★★


内容(「BOOK」データベースより)
無実の死刑因を救い出せ。期限は3ヵ月、報酬は1000万円。喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、犯罪者の矯正に絶望した刑務官。彼らに持ちかけられた仕事は、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。最大級の衝撃を放つデッド・リミット型サスペンス!第47回江戸川乱歩賞受賞作。

面白い.文句なし!
明治以降の日本において,十三階段の死刑台が作られたことはないらしい.けれど,十三という数字は皮肉なもので,死刑執行起案書は十三名の官僚の決済を受けるんだそうです.この本を読むと,その十三名は決して事務的に判を押しているわけではなく,人間ひとりの運命をそこで決定してしまうという罪の意識に近いものを背負って「職務」に当たっているということがよく分かります.「お前のような人間がいるから,死刑がなくならないんだ!」怒りを露にした主人公の一人が口にした言葉が,ずしんと圧し掛かりました.彼は死刑に立ち会う刑務官なのです.
とまあ,何やら重いテーマを背負った,読むのがしんどそうな作品だなぁと思われそうな駄文紹介になってしまっておりますが,決してそんなことはありません.物語はテンポよく,ミステリー性も十分に,どんどんどんどん引き込まれていく感じです.映画にもなりましたが,解説(宮部みゆき)によると,あちらは作者も気に入っていない様子.
てな感じで,明日からまた仕事だー!!うおー!!
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by tickerer | 2006-12-17 02:17 |
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