カテゴリ:本( 36 )

本 to 本 to ... 36

ラッシュライフ
伊坂 幸太郎 / 新潮社
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

エッシャーの騙し絵はあまりに有名.
www.mcescher.com/Gallery/recogn-bmp/LW435.jpg

階段を上ってるはずなのに,ぐるっと回ると元のとこにもどってる,アレ.

この本の巻頭に挿画としてはさまれています.
そして,ばっちりこの物語を象徴しています.

何でこういう複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ,様々な謎や疑問を徹底的に究明する...じゃなかった.

何でこういう複雑に入り組んだ話を並行してうまく組み合わせていけるのかなぁと感嘆してしまいます.四つの話がエッシャーの騙し絵のように奇妙に組み合わさっていくのです.

設計図のようなものをきっと書いているのでしょう.
そんなことを考えていると,元SEという著者の経歴に必要以上に興味を抱いてしまうのです.

で,もう一つこの著者の本の面白いところは,別の物語の登場人物が,また別の物語に登場したりするのです.例えば,この物語の主人公の一人である黒澤(この人かなり好き)という泥棒は,以前に読んだ『重力ピエロ』にも登場します.その他にも多数,物語と物語でリンクしています.

そして気になり,また本を買ってしまうのです.

では,この物語中で気になる登場人物を一人あげて,今宵の月にバイバイキン.

とある青年
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by tickerer | 2007-03-22 20:58 |

日 「本」 以外全部沈没 35

日本以外全部沈没―パニック短篇集
筒井 康隆 / 角川書店
スコア選択: ★


内容(「BOOK」データベースより)
地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。

何だコレ.
星...ひとっつ!!!
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by tickerer | 2007-03-12 20:27 |

本・ザ・プール 34

イン・ザ・プール
奥田 英朗 / 文藝春秋
スコア選択: ★★

内容(「BOOK」データベースより)
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

『空中ブランコ』という作品をテレビで見たことがあり,その前作にあたる本書を拝見しました.
ぶっとんでるよ,ぶっとんでる.

テレビ版の精神科医は阿部寛が演じており,本書中では小太りという設定の同医者とはイメージの乖離はあったものの,阿部寛をイメージして読んでみました.

テレビ版は面白かった気がするんだけれどなぁ,本として読んでみるといまひとつ?なのはなぜだろう.

「あれか,露出狂の看護婦が実写だったからか.」

うおぃ,違うよ!
誰の声だよ!
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by tickerer | 2007-02-28 23:40 |

本をだせ 33

アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎 / 東京創元社
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は ― たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?注目の気鋭による清冽なミステリ。

この人の作品好きだなぁ.センスに魅かれる.
この間読んだ『重力ピエロ』とどちらが好きかと訊かれると,僅差で『重力ピエロ』なのだけれど,こちらの『アヒルと鴨のコインロッカー』も十分に満足のいく読後感で,「おう,そうだったのか」と思わせる部分については本作品のほうが勝っていたりします.

今年5月には映画化されるようで,果たしてこれをどう映像に起こすのか,こっそりと注目するところでもあるのであります.

さてさて,明日からまたお仕事ですが,このウィークエンドは約束していた相手がインフルさんにかかってしまい遊びにいけず,やや不完全燃焼だったのであります.(-_-;)ムム.

「生きるのを楽しむコツは二つだけ.クラクションを鳴らさないことと,細かいことを気にしないこと」

とは作中,河崎という男の言葉.

おーけーおーけー.気楽にいきやしょう.

...
...ん?
いや,これ,本屋強盗に誘うときの口説き文句だったっけか.
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by tickerer | 2007-02-18 23:52 |

本じょー 32

新宿鮫
大沢 在昌 / 光文社
スコア選択: ★★★
内容(「BOOK」データベースより)
ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感!超人気シリーズの輝ける第1作。

刑事貴族という往年のテレビドラマがあった.
水谷豊が最も輝いていたよき時代.

松方弘樹,地井武男,高樹沙耶が脇を固め,よく撃たれる田中実と宍戸開が角を守る.

「みのるー!!」(田中実は役名も実)
「拓,しっかりしろ!」(宍戸開のこと)

彼らは再放送の度に撃たれてた.

怒りに震え犯人を追う本城(これが水谷豊).
警察手帳は持って行かない.
「自分は刑事もやめる覚悟です.」

「本城のやつ...」
手帳を預かった松方弘樹は毎回のことに困った表情を見せるが,心の中で強く呟くのだ.
生きて帰ってこいよと.

最近は,温和でどこか達観している感じの役柄が多い水谷豊だが,本当は今にも仲間のために走りだしたい,そんな熱い血潮が流れているはずなんだ.

そんな水谷豊が好きなんだ.
本城刑事,カムバック.

...ん.
......あ.
新宿鮫の感想だっけか.
えーと,あれ.

ほんじょー.
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by tickerer | 2007-02-11 02:26 |

アイスじゃないよ 本だよ 31

重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / 新潮社
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

ポップなセリフでリズムを刻んでるような物語.ガラス一枚隔てたような,どこか現実とは違う空間を創り上げるのは,主人公の弟「春」.ほか魅力的な人物多数.ちゃっかり引き込まれた読者一名.この作者の本,もっと読んでみたい.

「楽しそうに生きてれば,地球の重力なんてなくなる」
「その通り.私やあなたは,そのうち宙に浮かぶ」

まさにスタイリッシュな現代文学と評した解説に,「うん,そうかもね」なんて素直にうなずいてしまうのは,まだまだおいらが本を読んでない証拠.あちゃー.
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by tickerer | 2007-02-03 01:01 |

まさしく本だ 30

クライマーズ・ハイ
横山 秀夫 / 文藝春秋
スコア選択: ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

これまで読んだことのある本の中で一番よかったです.本当に大傑作だと思いました.まだ読まれたことのない方は,是非とも,是非とも読んでみて下さい.

十冊の自己啓発本よりこの一冊.仕事に向かうってのはこういうことだと,ガツンと背骨を殴られました.痛かったよ,なんせ十冊は分厚いもん.

一生に一度でいいから,ここまで本気で自分の仕事と向き合ってみたいと思いました.僕はまだ山に登る気はありませんが,そうだな,35くらいになったら,もう一回,この本を読みなおそうって思っています.
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by tickerer | 2007-01-27 02:01 |

ほ.ん29

仮面山荘殺人事件
東野 圭吾 / 講談社
スコア選択: ★★★


内容(「BOOK」データベースより)
八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。

前の本の隣に置いてあったから一緒に購入.コナンにありそうなストーリーでしょ.でもあんなに爽やか(?)じゃないぜ.
( ̄ー ̄)☆
強盗びっくりするよね.「何で今すんねん」みたいなこと言ってたからね.「うそん」とかね.「今はやめとこうよ」みたいなね.フィーリングだけどね.泣きが入ってたからね.
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by tickerer | 2007-01-21 00:44 |

ほーん28

レイクサイド
東野 圭吾 / 文藝春秋
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。

舞台は湖畔.役者は子役を含め十数人.惹かれませんか,この設定.余分な贅肉を全部こそぎ落としてプロットだけでクイクイ誘導されていってしまった.楽しく読めた一冊でした.
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by tickerer | 2007-01-15 22:04 |

本 27くらい

邪魔〈上〉
奥田 英朗 / 講談社
スコア選択: ★★

内容(「BOOK」データベースより)
及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

ここ数年の世相を顧みてみると,決して他人事ではないのかと気鬱になったりもしてしまうのです.目を凝らして生けよって言いたかったんだろうか.
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by tickerer | 2007-01-14 22:23 |