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アイスじゃないよ 本だよ 31

重力ピエロ
伊坂 幸太郎 / 新潮社
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

ポップなセリフでリズムを刻んでるような物語.ガラス一枚隔てたような,どこか現実とは違う空間を創り上げるのは,主人公の弟「春」.ほか魅力的な人物多数.ちゃっかり引き込まれた読者一名.この作者の本,もっと読んでみたい.

「楽しそうに生きてれば,地球の重力なんてなくなる」
「その通り.私やあなたは,そのうち宙に浮かぶ」

まさにスタイリッシュな現代文学と評した解説に,「うん,そうかもね」なんて素直にうなずいてしまうのは,まだまだおいらが本を読んでない証拠.あちゃー.
# by tickerer | 2007-02-03 01:01 |

まさしく本だ 30

クライマーズ・ハイ
横山 秀夫 / 文藝春秋
スコア選択: ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

これまで読んだことのある本の中で一番よかったです.本当に大傑作だと思いました.まだ読まれたことのない方は,是非とも,是非とも読んでみて下さい.

十冊の自己啓発本よりこの一冊.仕事に向かうってのはこういうことだと,ガツンと背骨を殴られました.痛かったよ,なんせ十冊は分厚いもん.

一生に一度でいいから,ここまで本気で自分の仕事と向き合ってみたいと思いました.僕はまだ山に登る気はありませんが,そうだな,35くらいになったら,もう一回,この本を読みなおそうって思っています.
# by tickerer | 2007-01-27 02:01 |

ほ.ん29

仮面山荘殺人事件
東野 圭吾 / 講談社
スコア選択: ★★★


内容(「BOOK」データベースより)
八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。

前の本の隣に置いてあったから一緒に購入.コナンにありそうなストーリーでしょ.でもあんなに爽やか(?)じゃないぜ.
( ̄ー ̄)☆
強盗びっくりするよね.「何で今すんねん」みたいなこと言ってたからね.「うそん」とかね.「今はやめとこうよ」みたいなね.フィーリングだけどね.泣きが入ってたからね.
# by tickerer | 2007-01-21 00:44 |

ほーん28

レイクサイド
東野 圭吾 / 文藝春秋
スコア選択: ★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。

舞台は湖畔.役者は子役を含め十数人.惹かれませんか,この設定.余分な贅肉を全部こそぎ落としてプロットだけでクイクイ誘導されていってしまった.楽しく読めた一冊でした.
# by tickerer | 2007-01-15 22:04 |

本 27くらい

邪魔〈上〉
奥田 英朗 / 講談社
スコア選択: ★★

内容(「BOOK」データベースより)
及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

ここ数年の世相を顧みてみると,決して他人事ではないのかと気鬱になったりもしてしまうのです.目を凝らして生けよって言いたかったんだろうか.
# by tickerer | 2007-01-14 22:23 |